色の名前Japan Color Name | 海棠色(かいどういろ) |
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ローマ字Romanized | Kaidou-iro |
RGB | R:209 G:135 B:139 |
CMYK | C:00 M:50 Y:25 K:20 |
Web カラーHex triplet |
色の説明
海棠色(かいどういろ)とは、春に桜に似た美しい花を咲かせる海棠 の花のような淡い赤色のことです。文字どおり海棠の花に由来しており、その名が色名となりました。
「海棠」は中世に中国から渡来した植物で、江戸時代の書籍にもその名が見られますが、それは海棠の花や実のことを指しており、色名となったのは明治以降になってからです。
海棠の花は、中国では絶世の美女・楊貴妃 に例えられ、美人の代名詞として詩歌や画材のモチーフとして非常に好まれました。
日本でも浄瑠璃・神霊矢口渡(一七七◯)では「海棠の雨に濡れたる風情」とあり、美人がうちしおれているさまを雨に濡れる海棠に例えて表しています。
海棠・花海棠(はなかいどう)
海棠(かいどう)は、バラ科リンゴ属の落葉高木。一般的には「花海棠 」と呼ばれる。花海棠は江戸初期に中国から渡来した植物で、それより以前に果実の大きな「実海棠 」が渡来していたため、実海棠に対して花が美しい海棠ということから「花海棠」と呼ばれ区別された。
海棠は美人の代名詞だが、それは唐の玄宗皇帝 が楊貴妃の酔いが醒めきらず眠むそうな艶めかしい様子を「海棠の睡り未いまだ足らず」と評した故事に由来する。また、そのことから「睡花」や「睡れる花」ともいう。
海棠の花は、楊貴妃の美しさを象徴し、その魅力は桜にも劣りません。明治時代の文豪や俳人たちはこの花を新たに色として取り入れることで、作品に独自の美しさと魅力をもたらしたのでしょう。このようにして『海棠色』は定着していったのでした。
-読み:かいどういろ-
関連する色の紹介
[Explanation of a color]
The Kaido-iro is a pale red color like the flowers of the beautiful cherry blossom-like flowering crabapple tree in spring. The name “Kaido-iro” literally comes from the flower of the Kaido, which gave rise to the color name.
The name “Kaido” was introduced from China in the Middle Ages, and although the name can be found in books of the Edo period, it refers to the flower and fruit of the Kaido, and it was not until after the Meiji period (1868-1912) that it became a color name.
In China, the flower of the Kaidang was compared to the immortal beauty Yang Kihui Yokihi, and as a synonym for beauty, it was highly favored as a motif in poetry and painting materials.
In Japan, the joruri play Shinrei-yaguchiwatari (1770), “Kaidang no ame ni wetteru fūshō” (The Beauty of Kaidang Wet in the Rain), compares the wilted appearance of a beautiful woman to a rain-soaked Kaidang.
The name “Kaidang” is synonymous with beauty, and is derived from a legend in which Emperor Xuanzong of the Tang Dynasty described Yang Guifei’s drowsy and glamorous appearance as “Kaidang’s sleep is not yet enough”. It is also called “sleeping flower” or “sleeping flower.
The flower of the Kaidang symbolizes the beauty of Yang Kwei-hui, and its charm is no less than that of cherry blossoms. The great writers and haiku poets of the Meiji era must have brought their own beauty and charm to their works by incorporating this flower as a new color. In this way, “Kaido-iro” became firmly established.
-read: Kaidou-iro-
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