色の名前Japan Color Name | 乳白色(にゅうはくしょく) |
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ローマ字Romanized | Nyuhakushoku |
RGB | R:255 G:253 B:246 |
CMYK | C:00 M:01 Y:05 K:00 |
Web カラーHex triplet |
色の説明
乳白色(にゅうはくしょく)とは、搾りたての乳のようなわずかに黄みを帯びた白色のことです。 『乳色(ちちいろ、にゅうしょく)』も同じ色を指します。
『乳白色』という色名の初出は、江戸後期の寛政五年(一七九三)に刊行された医学書『西説内科撰要 』の巻八の中で、「一方に右の乳白色の液を以て磠砂 精に滴し加て、其精 乳白色となり琥珀油の香気生するを度す。」との記載があります。ただし、この書籍はオランダ語を翻訳した医学書であり、原典を和訳する過程で『乳白色』という単語が用いられたにすぎず、当時から色名として広く使われていたわけではありません。
日本ではそもそも乳製品に馴染みが薄かったこともあり、『乳白色』という名称が普及するのは乳製品が身近になった近代以降のことです。その後、近代文学などで用いられるようになり、色名として浸透していきました。

牛乳

-読み:にゅうはくしょく-
関連する色の紹介
[Explanation of a color]
Nyūhakushoku refers to a white color with a faint yellowish tint, resembling freshly squeezed milk. The color name Nyūiro also refers to the same shade.
The first recorded appearance of the term Nyūhakushoku can be found in 1793 (Kansei 5), in volume eight of the medical book Seisetsu Naika Sen’yō (西説内科撰要). However, this book was a Japanese translation of a Dutch medical text, and the term Nyūhakushoku merely appeared in the process of translation. It was not widely used as a general color name in Japan at that time.
Since dairy products were not common in traditional Japanese life, the name Nyūhakushoku only became familiar after dairy products spread in the modern era. Later, the term also appeared in modern literature and gradually became established as a recognized color name.
-read:Hakudou-iro-
参考書籍
- 長崎盛輝『新版 日本の伝統色 その色名と色調』青幻舎 ISBN-10:4861520711
- 吉岡幸雄『日本の色辞典』紫紅社 ISBN-10:4879405493
- 内田 広由紀『定本 和の色事典』視覚デザイン研究所 ISBN-10:4881082035
注意事項
表示されている色(RGB値)は色の名前に対するおおよそものです。色名によっては広範囲の色を指す場合や文献・書籍等によっては解釈が異なる場合もありますのでご了承ください。 ご利用の環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。
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タグ:近代の色