伝統色のいろは-Traditional colors of Japan-

滅赤(けしあか)とは?|Keshiaka|#BD6748

滅赤Keshiaka

色の名前Japan Color Name 滅赤(けしあか)
ローマ字Romanized Keshiaka
RGB R:189 G:103 B:072
CMYK C:00 M:60 Y:60 K:30
Web カラーHex triplet

色の説明

滅赤(けしあか)とは、明るく渋い赤色のことです。色名の「滅」は「けし」と読み、もとの色味をやや抑え、くすませることで落ち着いた印象にした色を意味します。そのため『滅赤』は、赤の鮮烈さや強さが和らぎ、穏やかで控えめな雰囲気を漂わせています。

また、「色名大辞典」(一九五〇)によれば、『駄赤 だあか』という別名があります。「駄」とは名詞の上に付く場合、「価値が低いもの、粗悪なもの」を意味し、高価な紅花染 べにばなぞめではなく安価な蘇芳染 すおうぞめによる染色や、色褪せ・くすみを帯びた赤を指して「粗悪な赤=駄赤」と呼んだのでしょう。

なお、「滅」を冠した色は他に『滅紫 めっし』『滅紅 めっこう』などがあり、奈良時代の「正倉院文書 しょうそういんもんじょ」にも見られる古い色名です。「滅」を冠した色はいずれも元の色より落ち着いた色合いとなっています。

-読み:けしあか-

関連する色の紹介

[Explanation of a color]

Keshiaka (滅赤) is a bright yet subdued shade of red. The term keshi in the color name means to tone down or dull the original hue, creating a calmer, more muted impression. As a result, keshiaka softens the vividness and intensity of pure red, giving it a gentle and understated character.

According to the Dictionary of Color Names (1950), keshiaka also has the alternative name da-aka (駄赤). The prefix da, when placed before a noun, means “of low value” or “inferior.” In this case, the name likely arose from referring to reds dyed not with expensive safflower but with cheaper sappanwood, or to reds that had faded or taken on a dull tone—hence the meaning “inferior red.”

Other traditional colors with the keshi prefix include keshimurasaki (滅紫) and keshikurenai (滅紅), which can be found in historical records from the Nara period (such as the Shōsōin documents). All of them share the trait of being more subdued versions of their original hues.

-read: Keshiaka-

参考文献


伝統色のいろは 筆ペンセット

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滅赤(Keshiaka)
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