色の名前Japan Color Name | 紫紺(しこん) |
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ローマ字Romanized | Shikon |
RGB | R:020 G:060 B:080 |
CMYK | C:90 M:90 Y:00 K:60 |
Web カラーHex triplet | |
誕辰色 | 1月22日 |
色の説明
紫紺(しこん)とは、紺色がかった暗めの紫色のことです。明治時代の流行色の一つで、英名では「ブラッキッシュ・パープル」です。
同じ読みで赤紫系の『紫根 』がありますが、こちらは古くからの紫根染 めの色であり、『紫紺』とは異なります。一方、『紫紺』については江戸時代の染色本にもその名が見られないため、明治以降に現れた新しい色名ということでしょう。
紫紺は、古来より高貴な色とされた『深紫 』を思わせることから、「紫紺の優勝旗」のように格式高い場面で尊ばれました。代表例として、春の選抜高校野球大会の優勝旗が挙げられます。なお、夏の大会は『深紅の優勝旗』が用いられ、『紫紺』とは異なるものの、同様に格調高い色調が採用されています。
紫紺と近い色として、濃い茄子の実の色に由来する『茄子紺 』が挙げられます。こちらも明治以降の色名で、大正時代に流行しました。
-読み:しこん-
「色白の顔に其の紫紺の花を押しつける」
『野菊の墓』伊藤左千夫著。明治三十九年(一九◯六)。
関連する色の紹介
[Explanation of a color]
Shikon (紫紺) refers to a dark purple color with a bluish tint. It was one of the popular colors during the Meiji era and is referred to in English as “Blackish Purple.”
There is another color with the same pronunciation, Shikon (紫根), which is a reddish-purple hue derived from traditional Shikon-dyeing methods. This color has a long history, unlike Shikon (紫紺), which does not appear in dyeing manuals from the Edo period and is thought to have emerged as a new color name in the Meiji era.
Shikon has been revered in formal settings, possibly because it evokes Kokimurasaki (深紫), a historically esteemed color associated with nobility. A notable example is the “Shikon Champion Flag,” used in prestigious events such as the Spring National High School Baseball Tournament in Japan. Meanwhile, the Summer Tournament features the “Deep Crimson Champion Flag” (Shinku no Yushoki), which, while distinct from Shikon, similarly conveys a sense of dignity.
A color close to Shikon is Nasukon (茄子紺), derived from the deep hue of eggplant skin. This color name also appeared after the Meiji era and gained popularity during the Taisho period.
-read:Shikon-
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