色の名前Japan Color Name | 黄茶(きちゃ) |
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ローマ字Romanized | Kicha |
RGB | R:173 G:114 B:007 |
CMYK | C:00 M:45 Y:90 K:40 |
Web カラーHex triplet |
色の説明
黄茶(きちゃ)とは、茶染めの染色の一つで黄みがかった茶色のことです。江戸中期に流行した四十八茶百鼠 にも数えられる当時の人気色の一つ。
『黄茶』は「政基公旅引付 」に「黄茶は下地を苅安 にて黄に染て、其上を楊梅 の皮を煎て、濁りたふさを合せて、あつき時に二反も三反も引之、其上を椿のあくにて染よ」との表記があるように、室町時代にはすでに一般的な染めの色名でした。
江戸中期には『黄茶』や『山吹茶』のような黄みがかった茶色は『蘭茶 』とも呼ばれましたが、蘭の音が「乱」を連想するのが嫌われて、あまり使われなくなったようです。
ちなみに、現代のJISの色彩規格では『黄茶』は「つよい黄赤」とされており、オレンジのような色合いとなっています。
-読み:きちゃ-
「黄茶は下地を苅安にて黄に染て、其上を楊梅の皮を煎て、濁りたふさを合せて、あつき時に二反も三反も引之、其上を椿のあくにて染よ」
『政基公旅引付 』九条政基 著。文亀元年〜永正元年(一五◯一〜一五◯四)。
関連する色の紹介
[Explanation of a color]
The Kicha is a yellowish brown color, one of the dyes of tea dyeing. It was one of the popular colors of the time, counted among the “shijuhacha hyaku-nezu” that became popular in the mid-Edo period.
Kicha” was already a common color name for dyeing in the Muromachi period (1336-1573), as described in “Masamotokotabi Hikitsuke” (1501-1504): “Kicha is dyed yellow in Karian for the base, and then the peel of the Japanese apricot is roasted and combined with muddy tafusa, and dyed with camellia acuti for the top.
In the mid-Edo period, yellowish browns such as “Kicha” and “Yamabukiicha” were also called “Rancha Rancha,” but they were not used much anymore because people did not like the sound of “Rancha” which reminded them of “Ran.
Incidentally, according to the modern JIS color standard, “Kicha” is considered to be a “tough yellowish-red” and has an orange-like hue.
-read:Kicha-
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