潤朱(うるみしゅ)とは?|Urumishu|#420000

潤朱Urumishu

色の名前Japan Color Name 潤朱(うるみしゅ)
ローマ字Romanized Urumishu
RGB R:066 G:000 B:000
CMYK C:00 M:80 Y:60 K:88
Web カラーHex triplet

色の説明

潤朱(うるみしゅ)とは、彩漆 いろうるしの一種である潤み朱塗 うるみしゅぬりの色のような深く渋い赤色のことです。黒みを帯びた朱塗りの色を指し、『朱色 しゅいろ』の華やかさを抑えつつ、落ち着きと重厚感を兼ね備えた色調となっています。色名の「うるむ」という言葉には、うるおいを帯びて落ち着いた印象を与える意味があり、文字通り「うるみの朱」という意味がそのまま名称となりました。

単に「うるみ」とも呼ばれますが、深く渋い青色の『潤色 うるみいろ』も同じく「うるみ」と呼ばれるため、どちらの色を指すかは前後の文脈から判断する必要があるでしょう。

ちなみに、江戸時代前期の「日葡辞書 にっぽじしょ※」(一六◯三)には「Vrumiyu (ウルミユ)〈訳〉黒と赤の中間色」との表記が見られ、『潤朱』が一般的な色名として認識されたいたことが分かります。
※日葡辞書:イエズス会宣教師数名の共編。日本語をポルトガル語によって説明したもの。

潤み朱塗(うるみしゅぬり)

潤み朱塗(うるみしゅぬり)とは、黒漆に朱やベンガラを混ぜた褐色の漆で塗る技法を指し「潤み塗」「うるみ」とも呼ばれる。通常の朱塗りよりも深みのある色合いが特徴で、上品で格式の高い仕上がりを生み出した。

潤朱』は、『朱色』の華やかさと『』の落ち着きを併せ持つ色であり、その独特の風合いと品格を備えた色合いは、現代においても日本の美意識を象徴する色の一つといえるでしょう。

お椀と箸

お椀と箸

-読み:うるみしゅ-


「うるみ朱の煙草盆 たばこぼん炭団 たどんうずみたえず」

『好色一代男』井原西鶴(一六八二)

関連する色の紹介

[Explanation of a color]

Urumi-shu (潤朱) is a deep, subdued red color seen in Urumi-shu-nuri (潤み朱塗) lacquerware. It refers to a darkened vermillion hue, balancing the brilliance of Shuiro (朱色, vermillion) with a sense of calm and depth. The term “Urumi (潤む)” carries the meaning of being moistened and subdued, giving an impression of quiet elegance. The name “Urumi-shu” literally means “moistened vermillion,” reflecting these characteristics.

It is sometimes simply called “Urumi”, but since Urumi-iro (潤色)—a deep, subdued blue-green—can also be referred to as “Urumi”, the context must be considered to determine which color is being referred to.

Incidentally, the name “Urumi-shu” (潤朱) was already in use by the early Edo period. It is also recorded in the Nippo Jisho (日葡辞書, Japanese-Portuguese Dictionary, 1603) as “Vrumiiro (ウルミイロ)”, described as “a color between black and red.”

” Urumi-shu-nuri (潤み朱塗) Urumi-shu-nuri refers to a lacquerware technique that involves mixing vermilion or bengara (red iron oxide pigment) into black lacquer to create a brownish-red finish. This technique is also called “Urumi-nuri” or simply “Urumi”. Compared to standard vermilion lacquering, it produces a deeper, more refined hue, resulting in an elegant and dignified appearance. ”

Urumi-shu blends the brilliance of vermilion with the subdued depth of black, making it a color that embodies Japanese aesthetics. Its distinctive texture and dignified tones continue to be appreciated today as a color that symbolizes refinement and cultural heritage.

-read: Urumishu-

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