丹色(にいろ)とは?|Ni-iro|#CD622C

丹色Ni-iro

色の名前Japan Color Name 丹色(にいろ)
ローマ字Romanized Ni-iro
RGB R:205 G:098 B:044
CMYK C:00 M:68 Y:80 K:20
Web カラーHex triplet
誕辰色4月11日

色の説明

丹色(にいろ)とは、赤土のような黄みがかった渋い赤色のことです。『』は最古の赤絵の具の顔料の名前であり、丹摺 にずりの染料。正倉院の宝物には、丹の顔料がいくつかあり、その一つには「上丹三斤六両、天平勝宝五年(七五三)六月十五日」と記されています。

※丹摺りとは、古代の染色法で赤土またはあかねなどで模様をすりつけること。

「丹(に)」とは、「土」の意で、通常は「赤い土」を指し、古くは「丹(あか)」とも読まれました。これは近畿地方の土が赤土が多いことから、丹の色は赤になったようです。
また、余談ですが、丹波・丹後地方が丹土の産地でした。

「丹」がつく色名には、より赤い土に由来する『赤丹 あかに』、青い土に由来する『青丹 あおに』、そして皇太子の色である『黄丹 おうに』、赤土を焼いて作る顔料の『鉛丹』などがあります。

我が国では古くから赤を「魔除け、厄除け、祈願」の色と特別視していたこともあり、『丹色』は神社仏閣の柱や梁、鳥居などには多く使用される特別な色でした。


-読み:にいろ-

丹(に)の色。丹のような赤い色。 *観智院本三宝絵〔984〕下「画師といへども丹色(ニイロ)のあやまり、なきにあらず」

関連する色の紹介

[Explanation of a color]

The Ni-iro is an austere red color with a yellowish tinge like red clay. Ni” is the name of the oldest red paint pigment and Tan-iro dye. The Shosoin treasures contain several tanni pigments, and one of them is inscribed with the following inscription: “Kamidan 3 koku 6 ryo, Tenpyo Shoho 5-nen (753), June 15.

Tanzuri is an ancient dyeing method in which a pattern is rubbed onto the surface with red clay or Akane Akane.

Ni” means “soil” and usually refers to “red soil,” which was also read as “red” in ancient times. This is because the soil in the Kinki region is mostly red soil, and the color of “tan” is red. As a side note, the Tamba and Tango regions were also the source of tan clay.

There are many color names with “tan” in them, such as “Akani,” derived from redder soil, “Aoni,” derived from blue soil, “Ooni,” the color of the Crown Prince, and “Entan,” a pigment made by baking red soil.

In Japan, red has long been regarded as a special color for “warding off evil spirits, evil luck, and prayers,” and “Ni-iro” was a special color often used for pillars, beams, and torii gates in shrines and temples.

-read:Ni-iro-

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