鮭色(さけいろ)とは？：伝統色のいろは

色の名前Japan Color Name	鮭色（さけいろ）
ローマ字Romanized	Sake-iro
RGB	R:244 G:165 B:131
CMYK	C:00 M:45 Y:45 K:00
Web カラーHex triplet

色の説明

鮭色（さけいろ）とは、鮭の身のような色で淡い赤色のことです。英名『サーモンピンク』。色名としては比較的に新しく、明治期以降に西洋から伝わった色名の『サーモンピンク』を和訳して作られました。

鮭は古代から貴重な食用魚として親しまれていましたが、当時は新鮮な鮭の切り身が出回ることはなかっため色名になることはなく、むしろ乾物にした鮭に由来する『乾鮭色（からさけいろ）』の方が古くから見られます。

伝統色としては、この系統の色には『鴇色（ときいろ）』や『桃花色（ももはないろ）』、『東雲色（しののめいろ）』など豊富な色があるため、『鮭色』はそれほど使用されず、現在でも英名の『サーモンピンク』のほうが一般的な色といえるでしょう。

鮭（さけ）

鮭は、サケ目サケ科サケ属の魚。日本では北海道・東北地方の川が主ですが、本州中部から西部の日本海側や関東地方の川にも遡上し産卵します。我が国において鮭は古代より重要な食用魚であり、塩引きや干物にした物は朝廷や幕府への献上物となるなど租税の代わりでした。

鮭は歴史上の人物も大好きで鎌倉幕府の“源頼朝”が鮭の美味しさに感動した話や、出羽地方の戦国大名“最上義光”の大好物であったなどたくさんの逸話が伝わっています。

余談ですが、「鮭」の字は中国では「フグ」を指し、「サケ」というのは日本語独自の訓（国訓）です。

鮭の切身

-読み：さけいろ-

[Explanation of a color]

The Sake-iro is a pale red color like the flesh of salmon. The English name is “salmon pink. It is relatively new as a color name, and was created by translating the color name “salmon pink,” which was introduced from the West after the Meiji period (1868-1912).

Salmon had been popular as a valuable food fish since ancient times, but since fresh salmon fillets were not available at that time, the color name “kara-sake-iro” was never used.

As for traditional colors, “Sake-iro” is not used as much as “Toki-iro,” “Momo-hanai-iro,” “Shinono-iro,” and many other colors in this family, and the English name “salmon pink” is more common even today.

-read: Asakisuo-