色の名前Japan Color Name | 砂色(すないろ) |
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ローマ字Romanized | suna-iro |
RGB | R:169 G:160 B:138 |
CMYK | C:00 M:08 Y:23 K:45 |
Web カラーHex triplet |
色の説明
砂色とは、砂浜の砂のような黄色がかった薄い灰色のことです。その名のとおり、色名は砂に由来しています。英名はサンド(sand)。
『砂色』は江戸中期からみられ、元禄時代の日本の食を紹介した本草書 「本朝食鑑 」のアマガレ(マコガレイ)の説明に、「石カレイの一種全くヒラメに似て無鱗淡黄色浅深の黒半相雑り眼の間より頭上に至り砂あり。砂は微淡紅色を帯、背鰭の処上下窄く半濶、砂あり。色は頭の砂色に同。」との表記があります。
また、歌舞伎や浄瑠璃にもたびたび登場する粗末な鉢に「砂鉢 」というものがありますが、この鉢の名前の由来も『砂色』をしているところからでした。
海に囲まれた日本にとって砂は身近なものの一つだったこともあり、『砂色』は色の例えとして分かりやすく、色名として定着したのでしょう。
本朝食鑑(ほんちょうしょっかん)
本朝食鑑は、江戸時代の医師兼本草学者の”人見必大 “によって著された本草書。12巻10冊。元禄10年(一六九七)刊。
日本における食物本草学の重要な文献であり、食品の栽培、採取、加工、調理方法から、その食品の摂取時期や部位、種類、形状、産地に至るまで、庶民の日常生活で頻繁に用いられる食品に関する詳細な情報を網羅している。また、民間伝承や著者自身の生活体験を交えた豊富な内容が特徴。
近世日本の食物本草学の分野において百科事典とも言える一冊。
-読み:すないろ-
関連する色の紹介
[Explanation of a color]
The Suna-iro is a light gray with yellowish tints, like sand on a beach. As the name suggests, the color name is derived from sand. The English name is sand.
Suna-iro” has been used since the middle of the Edo period (1603-1868), and is found in the description of amagare (makogarei) in “Honchoshoku-kan,” a book on Japanese food from the Genroku period (1688-1704).
The name “Suna-bachi,” a crude bowl that often appears in Kabuki and Joruri dramas, also derives from the fact that it has a “suna-iro” shape.
The name “Suna-iro” was also derived from the fact that the bowl had a “Suna-iro” shape. For Japanese people surrounded by the sea, “sand” was a familiar word, and “Suna-iro” was also an easy-to-understand color metaphor, which is why the name “Suna-iro” became established as a color name.
-read:Suna-iro-
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