紅色(べにいろ)とは?|Beni-iro|#E1344C

紅色Beni-iro

色の名前Japan Color Name 紅色(べにいろ)
ローマ字Romanized Beni-iro
RGB R:225 G:052 B:076
CMYK C:00 M:90 Y:56 K:05
Web カラーHex triplet
誕辰色3月14日

色の説明

紅色(べにいろ)とは、紅花の濃染による鮮やかな赤色のことです。または色料の三原色CMYのM100%『マゼンタ』を指す場合もあります。別に「くれない」や「こうしょく」とも読まれ、「こうしょく」の場合はもう少し赤みの強い色になります。

平安時代からの色名で、中国の呉から伝わったあいという意味の「呉藍 くれのあい」から「くれない」と呼ばれるように。なお、この場合の藍とは『藍色』のことではなく「染料」を表しています。また、 さらに唐から伝わったという意味で『唐紅(韓紅) からくれない』とも呼ばれていました。

紅花(べにばな)

紅花はキク科ベニバナ属の一年草です。古代より紅花から抽出された色素は世界中で用いられ、日本には上代頃に伝来しました。平安の頃から盛んに栽培されており、紅花の花を摘んでから発酵・乾燥させた物が、紅色の染料や口紅などの化粧品、食品の着色料となっています。
ちなみに、紅花はもともと黄色い花であり黄色色素のほうが多いのですが、いくつもの処理を施すことにより黄色色素を除去し紅色色素を取り出しています。

紅花が茎の末から咲きはじめていくのを順次摘み取ることから、「末摘花 すえつむはな」の雅称で呼ばれました。『源氏物語』の「末摘花」も紅花に由来しています。

艶やかな紅色は平安朝の人々に人気でしたが、紅花染は非常に高価であり濃染は『禁色 きんじき』とされて高貴な身分しか着用できませんでした。『日本色彩文化史』によれば、絹一疋 いっぴきを紅色に染めた価格が約二十貫文、これは約米十三石にあたり、現代換算で130万円ほどになります。(※一疋=二反。一反は大人一人分の布地の量。)

紅染めは江戸時代に入っても変わらず人気でしたが、奢侈禁止令 しゃしきんしれいなどにより何度も禁制とされ、それでも紅色系の色を欲した人々によって『甚三紅 じんざもみ』などの紅を使わない色が生み出されることになります。

紅色は古くから多くの人々に愛されたばかりか、日本の国旗の赤丸が『紅色』と定められているなど、我が国にとっても馴染みの深い大切な色と言えそうです。

紅花

-読み:べにいろ-

「桃の花 紅色に にほいたる
 面輪のうちに 青柳の 細き屋根を 笑みまがり」大伴家持

『万葉集』巻十九・四一九二

関連する色の紹介

[Explanation of a color]

The Beni-iro, is a bright red by the stain of safflower. Or in some cases to refer to the red of Purplish, that this case is of the three primary colors CMY colorant M of “magenta”. It is also read as “Kurenai” and “Koushoku”.

In color name from the Heian era, in the sense of Ai was transmitted from Wu of China from “Kurenonai” to be called “Kurenai”. It is to be noted that the indigo of this case represents the “dye” not that of “Ai-iro”. In addition, it has been also referred to as “Karakurenai” in the sense that further transmitted from Tang.

Safflower is an annual plant of the Asteraceae safflower genus. Dye that has been extracted from the ancient from safflower is used all over the world, in Japan was handed down in mid-retail price. Has been actively cultivated from the days of peace, those fermented and dried from picking the flowers of safflower is, red dyes and lipstick, such as cosmetics, has become a food coloring. By the way, safflower is I originally there are more of the yellow flower a yellow dye is, we take out the removed red dye yellow pigment by applying a number of processing.

Safflower from sequentially pluck going beginning to bloom from the end of the stem, was called by the elegant name of “Suetsumuhana”. It comes from the “suetsumuhana” also safflower of the “Tale of Genji”.

Glossy red was popular with the people of the Heian period, but safflower dye is very expensive deep dyeing was not able to wear only noble identity is a “Kinjiki”. In fact, the dye silk one small animal (= the two antiferromagnetic) in Beni-iro, will cost more than US thirteen stone, this will be about 1.3 million yen in modern terms.

Although red-dyed was popular unchanged well into the Edo era, is policed ​​many times by such luxury ban, colors that do not use the red, such as “Jinzamomi” is produced still by the people who wanted the color of the red system It will be.

Beni-iro Not only was loved by many people for a long time, such as the red circle of the Japanese flag is defined as “Beni-iro”, it is likely to say that familiar important color also for our country.

-read: beni-iro-

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