紀州茶(きしゅうちゃ)とは?|Kishucha|#82663A

517日の誕辰和色

紀州茶

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色の説明

紀州茶(きしゅうちゃ)とは、黄みの暗い茶色のことです。『銀煤竹 ぎんすすたけ』の別名。
江戸中期の亨保年間に小袖 こそでの色として流行した色です。

元は『銀煤竹』と呼ばれていた色ですが、徳川御三家の“紀州侯”が愛好したことから、『紀州茶』の別名がつきました。
ちなみに『銀煤竹』は、茶道の千家三代目“千宗旦 せんのそうたん”も好んだ色と伝わっており、宗旦の息子が紀州徳川家に茶頭 さどうとして仕えたことから、歴代の藩主にも影響を与えたのではないでしょうか。

なお、色名の由来になった“紀州侯”についてですが、年代的に将軍になる前の紀州藩主・“徳川吉宗”を指すものと思われます。
実際、吉宗には「延喜式」にみられる古代の染色法を研究するような趣味もありました。

そう考えると、『紀州茶』の色合いは、質素倹約を旨とする吉宗がいかにも好みそうではありませんか?

-読み:きしゅうちゃ-

関連する色の紹介

[Explanation of a color]

The Kishucha is a yellowish dark brown. Another name for Ginsutake. Kosode is a popular color in the middle of the Edo period.

The original color was called “Ginsusutake”, but it was named after “Kishucha” because it was loved by Tokugawa Gosan’s “Kishun”. By the way, “Ginsusutake” is transmitted as a color that also preferred the third generation of tea ceremony “Sen no Soutan”, and since the son of ‘Soutan’ served Kishu Tokugawa as a ‘Tea’, even to the lords of successive generations I guess that did not affect you.

In addition, about “Kishucha” from which the color name was derived, it seems to refer to Kishu lord “Tokugawa Yoshimune” before becoming general in chronological order. In fact, ‘Yoshimune’ also had a taste to study the ancient dyeing methods found in ‘Engishiki’.

If you think so, isn’t the color of “Kishucha” likely to be liked by ‘Yoshimune’ that purports to be a simple rule?

-read:Kishucha-

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