朱色(しゅいろ)とは?|Shu-iro|#E94709

朱色Shu-iro

色の名前Japan Color Name 朱色(しゅいろ)
ローマ字Romanized Shu-iro
RGB R:233 G:071 B:009
CMYK C:00 M:85 Y:100 K:00
Web カラーHex triplet
誕辰色12月14日

色の説明

朱色(しゅいろ)は、印鑑に用いる朱肉のような黄みを帯びた鮮やか赤色のことです。赤色顔料を基にした古来からの色名で、赤みの強いものから黄みの強いものまで、幅広い色相を含みます。

縄文時代から使われていた最も古い顔料の一つで、貝塚などからも『朱色』をあしらった土器や土偶が出土しており、当時の人々がこの色を重要視していたことが伺えます。

厳密には、天然由来の鉱物「辰砂 しんしゃ」から精製された顔料が『真朱 しんしゅ』と呼ばれ、硫化水銀を主成分とする人工の朱色顔料は『銀朱 ぎんしゅ』と呼ばれ区別されます。

また、古くは天然産の『真朱』を上質とし、水銀から作られた『銀朱』はその次と位置づけられていました。なお、現在、『朱色』といえば、一般的には『銀朱』の方を指します。

朱色』は、古代から特別な意味を持つ色として用いられてきました。神社の鳥居に使われる『朱色』は邪気を払い神聖な領域を示す象徴ですし、現代でも印鑑に用いられる朱肉は、公式な証明や格式を表す色としての役割を担っています。 さらに、戦国時代には、抜群の武功を立てた者のみが持てる『朱色』に塗られた槍、「朱槍 しゅやり」がありました。

このように、『朱色』は単なる色にとどまらず、地位や名誉を示す象徴として、古代から現代まで日本文化に深く根付いた特別な色といえるでしょう。

-読み:しゅいろ-

「あるものは袖口を括った朱色の着物の上に」

『行人』夏目漱石(一九一二〜一三)

関連する色の紹介

[Explanation of a color]

Shuiro (朱色) refers to a bright red color with a yellowish hue, commonly associated with the red ink used in seals. It is an ancient color name based on red pigments, encompassing a wide range of shades from strong red to yellowish red.

Shuiro is one of the oldest pigments used in Japan, dating back to the Jomon period. Artifacts such as pottery and clay figurines adorned with this color have been unearthed from shell mounds, indicating that people of the time valued shuiro as a special color.

Technically, the pigment derived from the natural mineral cinnabar (shinsha, 辰砂) is called shinshu (真朱), while the artificial red pigment made from mercury sulfide is called ginshu (銀朱). Historically, shinshu, made from natural sources, was considered superior, while ginshu, produced artificially, was regarded as a secondary option. In modern times, shuiro generally refers to the color of ginshu.

Shuiro has long held symbolic significance, representing authority and sanctity. In Japan, shuiro is prominently featured in Shinto shrine gates (torii), where it is believed to ward off evil spirits and mark sacred spaces. In modern times, the red ink used in seals (shuniku) continues to serve as a symbol of official approval and formality.

During the Sengoku period, shuiro was also a mark of distinction on the battlefield. The “shuyari” (朱槍), spears coated in shuiro, were granted only to warriors who had achieved exceptional military accomplishments. This highlights how shuiro has transcended its role as a mere color, becoming a symbol of status and honor deeply rooted in Japanese culture from ancient times to the present day.

-read:Shu-iro-

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