沈香茶(とのちゃ)とは?|Tonocha|#84a1a8

沈香茶Tonocha

色の名前Japan Color Name 沈香茶(とのちゃ)
ローマ字Romanized Tonocha
RGB R:132 G:161 B:168
CMYK C:30 M:00 Y:08 K:40
Web カラーHex triplet
誕辰色1月18日

色の説明

沈香茶(とのちゃ)とは、灰みがかった青緑色のことで、別に『殿茶 とのちゃ』とも表記します。殿茶の名は『御染物聞書日記』(元禄元/一六八八)に「殿茶小紋 とのちゃこもん」と見えているように、古くから行われた染色です。

江戸時代の染色技法の指南書「手鑑模様節用 てかがみもようせつよう」にも『御召御納戸 おめしおなんど』の薄い色を『殿茶』と呼ぶと記されており、その染色に灰みの青緑色が示されています。

「当世御めしなんどの、うすいろなるを殿茶といひ出したる事、殿の響きより御召のうらぎぬと、案をつけたるまでにて、べつにしさいなし。一とう通用の名にはあらず」手鑑模様節用

この染色に「沈香」の字をあてた由来は不明で、詳しくは分かっていません。

ちなみに、「沈香 じんこう」とは香木の一種。特に質が良いものは「伽羅 きゃら」と呼ばれます。香木は粉末にして他の香料と調合し、練香 ねりこう線香 せんこうの材料として用いられますが、その中の「黒沈香」の木の色に似ていることから『沈香茶 とのちゃ』の名がついたのでしょう。

なお、沈香茶は香木で染めた色ではありませんが、実際に香木で染めた『伽羅色』という伝統色もありますが、香木を使って染めるため非常に高価で贅沢な色です。

江戸時代に「とのちゃ」と呼ばれる色名には、他に「礪茶 とのちゃ」がありますが、こちらは茶系統で全く違う色合いです。

香りの伯林堂:マレ-シア 沈香木

香りの伯林堂:マレ-シア 沈香木

-読み:とのちゃ-

関連する色の紹介

香木に興味がある方へ

株式会社 伯林堂

香木に興味がある方は、香りの専門店をご利用されてみるのはいかがでしょうか? 今回、「沈香木」の写真を提供していただいた「伯林堂」さんでは、白檀や沈香などの香木や数珠、お線香に香炉など香りにまつわる様々な商品を取り扱われています。
香りに興味がある方はぜひ「伯林堂」さんのホームページを確認ください。

香りの専門店『伯林堂』
http://www.hakurindou.com/

[Explanation of a color]

The Tonocha is grayish blue-green color, which is also referred to as “殿茶” separately. The name of the tea ceremony is dyeing done from long ago as it seems to be “Tonocha-komon” in “Osomemono-monjo-nikki” (1688).

It is stated that the light color of “Omeshionando” is called “Tonocha” also in the teaching book “Tekagamimoyou-setsuyou” of the dyeing technique of the Edo period, and the ash-like blue-green color is shown in the dyeing.

The origin derived from the letter of “沈香” for this dyeing is unknown, I do not know the details.

By the way, “Jinkou” is a kind of fragrant such as a filial. The fragrant is made into a powder and mixed with other fragrance, it is used as a material for scrambled or incense incense, but it is similar to the color of the tree of “black agarwood” in it, so it got the name “agka tea” I guess.

Although Agarwa tea is not a color dyed with fragrant, there is also a traditional color called “Kyara-iro” actually dyed with fragrant, but because it can be dyed with fragrant wood, it is very effective and luxurious color.

Incidentally, in the color name called “Tonocha” in the Edo period, there is another “礪茶”, but this is a completely different color in the tea line.

-read:Tonocha-

伝統色のいろは 筆ペンセット

サイト運営者からのお願い

このサイトが気に入った役に立ったと思われた方は、Amazon・楽天で買い物をする際はぜひ下記のバナーをタップしてからお買い物をお願いいたします。

こちらからお買い物をしていただきますと、価格の1%相当のポイントがサイトに入ります。もちろんその分、高くなるようなことはありません。

いただいたポイントは今後のサイト運営のための書籍代運営費モチベーションにつながりますので、ご協力いただけますと嬉しいです。

Post navigation


Pinterestでシェアする際にご利用ください。

沈香茶(Tonocha)
別パターンの沈香茶画像はこちら

注意事項

表示されている色(RGB値)は色の名前に対するおおよそものです。色名によっては広範囲の色を指す場合や文献・書籍等によっては解釈が異なる場合もありますのでご了承ください。 ご利用の環境によっては、色が適切に表示されていない場合があります。

印刷などに伝統色を利用したい場合は、DICグラフィックス株式会社から発売されている日本の伝統色シリーズがオススメです。

DIC 日本の伝統色 第9版


タグ:手鑑模様節用江戸の色陶器の色

この伝統色名が気に入ったらシェアをお願いします

この記事のタイトルとURLをコピーする

参考にしている書籍

▲ページの先頭へ戻る