色の名前Japan Color Name | 若紫(わかむらさき) |
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ローマ字Romanized | Wakamurasaki |
RGB | R:190 G:132 B:184 |
CMYK | C:28 M:55 Y:00 K:00 |
Web カラーHex triplet | |
誕辰色 | 2月1日 |
色の説明
若紫(わかむらさき)とは、明るい紅みの紫色のことです。色名の由来は「うすい紫色」を意味する「若紫」という言葉から。江戸時代からの染めの色です。
「若紫」は平安時代(七九四〜一一八五)の和歌や「源氏物語」などでもその名を見られますが、この時代は色名ではなく薄い紫を意味する修飾語、または掛詞 として使われていました。
ちなみに、当時の薄い紫色といえば『薄色 』『浅紫 』などがあります。
『若紫』が色名となるのは紫染めの染色技術が上がった江戸時代からで、言葉の響きの美しさから修飾語がそのまま色名として定着したのでしょう。
元禄期(一六八八〜一七○四)には若向けの色とされ、歌舞伎や浄瑠璃などでは華やかで若々しい紫色としてえがかれました。
“近松門左衛門”の浄瑠璃「心中天網島 」(一七二○)に「走り書 、謡 の本は近衛流 、野郎帽子 は若紫」とあり、女形がかぶる野郎帽子の色は『若紫』が決まりごとだと記されています。
※野郎帽子とは歌舞伎の女形などが月代 を隠すために頭においた縮緬 の布のこと。
-読み:わかむらさき-
「走り書。謡の本は近衛流 野郎帽子は若紫 悪所狂ひの身の果は かく成行くと定まりし」
近松門左衛門『心中天網島』。
関連する色の紹介
[Explanation of a color]
The Wkamurasaki is a bright crimson purple. It has been used as a dye color since the Edo period (1603-1868), and its name comes from the adjective “Wakai-Murasaki (young purple).
The name “wakamurasaki” can be found in waka poems of the Heian period (794-1185) and in the Tale of Genji (Genji Monogatari), but at that time it was used as an adjective or a pun to describe “light purple,” not as a color name. Incidentally, “Usu-iro” and “Asaki-Murasaki” were also used to describe light purple at that time.
Wakamurasaki” became a color name in the Edo period (1603-1867), when purple-dyeing technology was improved, and probably took root as a color name because of the beautiful sound of the word.
During the Genroku period (1688-1704), wakamurasaki was considered a color for young people, and was used in kabuki and joruri dramas as a gorgeous and youthful purple.
In Chikamatsu Monzaemon’s joruri play “Shinju Ten Amijima” (1720), it is written that the color “wakamurasaki” was the standard color for the yaro hat worn by the onnagata.
-read: Wakamurasaki-
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