色の名前Japan Color Name | 中縹(なかはなだ) |
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ローマ字Romanized | Nakahanada |
RGB | R:000 G:079 B:128 |
CMYK | C:100 M:30 Y:00 K:50 |
Web カラーHex triplet | |
誕辰色 | 7月3日 |
色の説明
中縹(なかはなだ)とは、古代の藍染 めの色名で少し暗い青色のことです。『深縹 』より明るい色で、さらに明るいのが『次縹 』になります。
古くは単に『縹 』と呼ぶ場合、この『中縹』を指していました。
平安時代の格式『延喜式 』では、藍染めの色(=縹色)を濃い順に『深縹』『中縹』『次縹』『浅縹 』の4つに分けていましたが、近世以降、藍染めの色は同じく濃い順で『紺 』『藍 』『縹』『浅葱 』と呼ぶようになったこともあり、『縹色』の色合いも『次縹』に近い色となっています。
『中縹』の染料は「綾一疋につき、藍七囲、薪九十斤」とされ、藍だけで染めた色です。
※綾 は無地染めの綾織りの絹。一疋 は二反 分の長さで22m前後。
※囲 は草の束を数える単位。
※一斤は約600g。両は1/16斤で約37.3g。
書籍やサイトによっては、『中縹』を『縹色』と同色と説明している場合もありますが、平安時代と現在での『縹色』の認識が違いますので、色合いを勘違いしないよう注意してください。
深縹 | 中縹 | 次縹 | 浅縹 |
紺 | 藍 | 縹 | 浅葱 |
延喜式(えんぎしき)
延喜式とは、平安時代初期にまとめられた禁中の儀式や規則などを記した50巻にものぼる法令集。三代格式の一つ。延喜五年 (九〇五) 、左大臣藤原忠平らが醍醐天皇の命令により編集。延長五年 (九二七) 完成。古代政府の根本法令を補う形で、その後発布された施行細則を集大成したもの。
「縫殿寮 」の項目に、衣服や染色材料などについて詳細に記されている。
-読み:なかはなだ-
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[Explanation of a color]
The Nakahanada is the color name of ancient indigo dye Azome, which is a little dark blue. “Tsugihanada” is brighter than “Kokihanada” and brighter. In the old days, when it was simply called “Hanada”, it meant this “Nakahanada”.
In the “Engishiki” form of the Heian period, the color of indigo dyeing (= Hanada) was divided into four colors, “Kokihanada”, “Nakahanada”, “Tsugihanada” and “Asahanada” in order of darkness. In the same order, they are called “Kon”, “Ai”, “Hanada”, “Asagi”, and the color of “Hanada” is close to “Tsugihanada”.
The dye of “Nakahanada” is “Aya Ichigo, Ai Shichigo, Nine Kujyu”, and it is a dyed color with indigo alone.
Depending on the book or site, “Nakahanada” may be described as the same color as “Hanada”. However, since the recognition of “Hanada” is different between the Heian period and the present, please be careful not to misunderstand the color. .
-read: Nakahanada-
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