大和柿(やまとがき)とは？：伝統色のいろは

色の名前Japan Color Name	大和柿（やまとがき）
ローマ字Romanized	Yamatogaki
RGB	R:239 G:174 B:124
CMYK	C:00 M:38 Y:50 K:05
Web カラーHex triplet
誕辰色	8月21日

色の説明

大和柿（やまとがき）とは、江戸時代の人気役者に由来する、ややくすんだ明るい橙色のことです。『柿色』を薄すくしたような色。なお、果物の柿の品種にも「大和柿」がありますが、こちらは「大和地方の柿」という意味であり、色名との関連はありません。

『大和柿』は江戸後期の歌舞伎（かぶき）役者・三代目“坂東三津五郎（ばんどうみつごろう）”が好んだ色で、当時の流行色のひとつ。坂東流は踊りの名手であったため特に女性に好まれたようです。

ちなみに、色名の「大和」は三津五郎の屋号「大和屋（やまとや）」にちなんで名付けられました。

歌舞伎役者の名前を冠した伝統色は、『団十郎茶（だんじゅうろうちゃ）』『璃寛茶（りかんちゃ）』『路考茶（ろこうちゃ）』『芝翫茶（しかんちゃ）』など数多くありますが、このような役者色は現在でも歌舞伎の「一門の色」として大事にされています。

余談ですが、先ほど紹介した役者色の中でも『芝翫茶』は、当時、坂東三津五郎と人気を争った三代目“中村歌右衛門（なかむらうたえもん）”にちなんだ色名であり、ある意味『大和柿』のライバル色といえるかもしれません。

三代目・坂東三津五郎

三代目“坂東三津五郎”（ばんどうみつごろう　1775-1832）は、江戸後期の歌舞伎役者。文化文政期を代表する花形役者で、日本舞踊坂東流の祖。和実、変化舞踊などの所作事を得意とし、上方の名優・三代目中村歌右衛門と舞台で芸を競いあっていました。現在でもしばしば上演される「汐汲」「傀儡師」「まかしょ」「玉兎」などは、三代目の初演した変化舞踊の一部であり、日本舞踊の坂東流の基礎をきずいています。

-読み：やまとがき-

[Explanation of a color]

The Yamatogaki, derived from the popular actor of the Edo era, is a somewhat dull bright orange. Marked with the “Cha,” but “Kaki-iro” the color, such as a thin disk. It should be noted, is also the varieties of fruit of persimmon is the “Yamatogaki”, here is the meaning of “Yamato local persimmon”, not related to the color name.

“Yamatogaki” Edo in the late stage of Kabuki Kabuki actor, third generation “Bandou Mitsugorou” is favored colors, one of the fashionable color of the time. Color names, was named after the trade name of Bandou Mitsugorou “Yamatoya Yamatoya”.

Traditional color bearing the name of Kabuki actors, but there are many, such as “Danjuro tea Danjuro tea”, “璃寛 tea Rikancha” “Michikocha Rokocha” “Shikancha”, such actor color is even now It has been cherished as “the color of the clan” of Kabuki.

By the way, “Shikancha” is, at that time, is a color name that after the third generation “Nakamura Utaemon” who competed for Bandou Mitsugorou and popularity, it might be said to rival the color of a certain meaning “Yamatogaki”.

-read: Yamatogaki-