茶系の色一覧
このカテゴリでは「茶系」の日本の伝統色「72色」の一覧をご紹介します。
- ■黒柿-Kurogaki(#612E04)
黒柿(くろがき)とは、深く渋い茶色のことです。江戸前期からの色で、その名のとおり黒みの『柿色』が色名の由来です。染色法は …続きを読む - ■黄褐色-Oukasshoku(#8C4C00)
黄褐色(おうかっしょく)とは、暗い橙色のことです。「褐(かつ)」は粗い毛で織った衣服のことで、黒みを帯びた茶色を表します …続きを読む - ■茅色-Kaya-iro(#C7B183)
茅色(かやいろ)とは、葺替えたばかりの茅葺屋根のようなわずかに赤みを帯びたくすんだ黄色のことです。別に『萱色』の字もあて …続きを読む - ■根岸色-Negishi-iro(#908E65)
根岸色(ねぎしいろ)とは、緑がかった渋い薄茶色のことです。江戸時代、根岸では砂質の上質な壁土がとれたので、その土で上塗り …続きを読む - ■榛摺-Harizuri(#79520B)
榛摺 (はりずり)とは、榛の木の実や樹皮で染めた深く渋い橙色のことです。万葉の時代から見られる色名で、平安時代の格式『延 …続きを読む - ■錆利休-Sabirikyu(#877254)
錆利休(さびりきゅう)とは、くすみのある渋い茶色のことです。『錆利茶』の別名も。安土桃山時代の茶人「千利休」にちなんだ『 …続きを読む - ■楊梅色-yamamomo-iro(#C6A35B)
楊梅色(やまももいろ)とは、明るく渋い黄褐色のことです。楊梅 (やまもも)はヤマモモ科ヤマモモ属の常緑高木で、食用の鮮や …続きを読む - ■亜麻色-Ama-iro(#C7B897)
亜麻色(あまいろ)とは、亜麻を紡いだ糸の色のような黄色がかった薄茶色のことです。日本古来の色ではなく明治以降に使われるよ …続きを読む - ■光悦茶-Kouetsucha(#9A725C)
光悦茶(こうえつちゃ)とは、穏やかで落ち着いた雰囲気の茶色のことです。光悦とは、江戸初期の文化人・総合芸術家の「本阿弥光 …続きを読む - ■煉瓦色-Renga-iro(#AA5C3F)
煉瓦色(れんがいろ)とは、赤煉瓦のような赤味のくすんだ茶色のことです。弁柄のような色ですが、明治以降に誕生した比較的新し …続きを読む - ■空五倍子色-Utsubushi-iro(#9D896C)
空五倍子色(うつぶしいろ)とは、五倍子で染めた灰色がかった淡い茶色のことです。五倍子は白膠木の木にできる虫の瘤 のこと。 …続きを読む - ■羊羹色-Youkan-iro(#6D3C14)
羊羹色(ようかんいろ)とは、その名のとおり菓子の羊羹 ようかんのようなわずかに赤みを帯びた濃い茶色のことです。江戸時代か …続きを読む - ■吉岡染-Yoshiokazome(#43341B)
吉岡染(よしおかぞめ)とは、赤みがかった黄みの暗い黒茶色のことです。兵法家・剣客の“吉岡憲法”が考案したとされる黒染で、 …続きを読む - ■香染-Kouzome(#AD7D4C)
香染(こうぞめ)とは、香料である丁子の蕾の煮汁で染めた染め色で黄みの暗い褐色のことです。別名「丁子染」とも呼ばれ、染めて …続きを読む - ■栗皮色-Kurikawa-iro(#6A4028)
栗皮色(くりかわいろ)とは、黒味がかった赤褐色のことです。別名、栗皮茶と呼ばれ、その名のとおり栗の皮の色に似ていることか …続きを読む - ■紀州茶-Kishucha(#82663A)
紀州茶(きしゅうちゃ)とは、黄みの暗い茶色のことです。『銀煤竹』の別名。江戸中期の亨保年間に小袖の色として流行した色です …続きを読む - ■黄枯茶-Kigaracha(#765C47)
黄枯茶(きがらちゃ)とは、褐色味の濃い黄褐色のことです。「黄唐茶」「木枯茶」とも書き「こがれちゃ」とも読まれました。 …続きを読む - ■胡桃色-Kurumi-iro(#A86F4C)
胡桃色(くるみいろ)とは、胡桃の木の皮や実の外皮、あるいは根の皮などを使って染めた黄褐色のことです。 …続きを読む - ■璃寛茶-Rikancha(#6A5D21)
璃寛茶(りかんちゃ)とは、やや緑がかった黄味の暗い茶色のことで、媚茶に藍味を加えたものです。 …続きを読む - ■駱駝色-Rakuda-iro(#BF794E)
駱駝色(らくだいろ)とは、駱駝の毛のような黄味の薄い茶色のことです。 …続きを読む - ■赤朽葉-Akakuchiba(#db8449)
赤朽葉(あかくちば)とは、赤味がかった朽葉色で赤茶色のことです。 …続きを読む - ■鶯茶-Uguisucha(#715C1F)
鶯茶(うぐいすちゃ)とは、鶯の羽のような褐色がかった渋みのある黄緑色のことです。 …続きを読む - ■海松茶-Mirucha(#57543D)
海松茶(みるちゃ)とは、海松色を褐色がらせた暗い黄緑色のことです。海松色の変相色で、江戸時代に広く愛用されました。 …続きを読む - ■利休茶-Rikyūcha(#897845)
利休茶(りきゅうちゃ)とは、色あせた挽き茶のような緑がかった薄茶色のことです。室町・桃山時代の茶人・千利休が好んだ色だと …続きを読む - ■土器色-Kawarake-iro(#C37854)
土器色(かわらけいろ)とは、土器のようにくすんだ黄褐色のことです。 …続きを読む - ■白橡-Shirotsurubami(#CBB994)
白橡(しろつるばみ)とは、橡で染めた白茶色に近い色のことで、鈍色(にびいろ)の薄いものです。青白橡と赤白橡の2種がありま …続きを読む - ■灰茶-Haicha(#98623C)
灰茶(はいちゃ)とは、灰色がかったややくすんだ茶色のことです。灰色が入っているためか「灰茶」という色名になりました。「雀 …続きを読む - ■丁子色-Choji-iro(#EFCD9A)
丁子色(ちょうじいろ)とは、鈍い黄赤のことです。香辛料の丁子の蕾の煮汁で染めた丁子色は、古代から用いられていた色の一つで …続きを読む - ■茶色-Cha-iro(#965042)
茶色(ちゃいろ)とは、茶の葉で染めた色という意味ですが、黄と赤と黒の中間色で栗の実のような色のことです。暗い灰黄赤色全般 …続きを読む - ■団十郎茶-Danjurocha(#9F563A)
団十郎茶(だんじゅうろうちゃ)とは、江戸時代の歌舞伎役者「市川團十郎」が代々用いた成田屋の茶色のことで、赤みのうすい茶色 …続きを読む - ■昆布茶-Kobucha(#6F6045)
昆布茶(こぶちゃ)は、やや暗い黄褐色のことです。濃い黄みの茶色に用いられます。江戸時代の流行色「海松茶」の染色法から派生 …続きを読む - ■桑色-Kuwa-iro(#DABC91)
桑色(くわいろ)は、桑の根皮や木皮の煎汁に灰を媒染にして染めた黄色がかったうす茶色のことです。桑色は桑の木を材料にした草 …続きを読む - ■黄唐茶-Kigaracha(#B98C46)
黄唐茶(きがらちゃ)とは、薄い藍色を帯びた薄茶色のことです。別名、黄雀茶ともいい、古代の「櫨染」や「木欄」の系統色に当た …続きを読む - ■銀煤竹-Ginsusutake(#82663A)
銀煤竹(ぎんすすたけ)とは、竹のすすけたような赤黒い色に銀色を加味したような色のことです。色名の銀は白みがかる意味に、金 …続きを読む - ■黄土色-Odo-iro(#CE9B0E)
黄土色(おうどいろ)とは、顔料の『黄土』の色のような赤みがかった黄色のことです。黄土はありふれた帯黄の土を精製してできた …続きを読む - ■白茶-Shiracha(#DAC4A5)
白茶(しらちゃ)とは、薄くて明るい感じの茶色のことです。色あせて白っぽくなることを白茶けるといいます。 …続きを読む - ■煤竹色-Susutake-iro(#70564A)
煤竹色(すすたけいろ)とは、囲炉裏(いろり)や竈(かまど)の煙に燻されてすすけて古色を帯びた竹の色のような暗い茶褐色のこ …続きを読む - ■媚茶-Kobicha(#716246)
媚茶(こびちゃ)は、やや黒ずんだ黄褐色のことです。濃い黄みの褐色、緑がかった茶色に用いられます。 …続きを読む - ■伽羅色-Kyara-iro(#D8A373)
伽羅色(きゃらいろ)とは、茶色がかった暗い黄褐色です。伽羅は沈香木の一種で、ベトナムやタイなど東南アジアが原産地です。 …続きを読む - ■柴色-Fushi-iro(#998C78)
柴色(ふしいろ)とは、柴木(しばき)の煎汁で染めた灰色みのくすんだ茶色を表す色のことです。 …続きを読む - ■狐色-Kitsune-iro(#D9972F)
狐色(きつねいろ)とは、キツネの毛色に似た色合いのやや赤みを帯びた黄褐色のことです。 …続きを読む - ■丁子染-Chojizome(#DDB87E)
丁子染(ちょうじぞめ)とは、丁子の蕾の煮汁で染めた染め物の色で黄みの暗い褐色のことです。「香染」「濃き香」「こがれ香」と …続きを読む - ■金茶-Kincha(#CE7A19)
金茶(きんちゃ)とは、金色がかった明るい茶色のことで、山吹色に近い色です。元禄9年に書かれた『当世染物鑑』に登場し、元禄 …続きを読む - ■柴染-Fushizome(#B28C6E)
柴染(ふしぞめ)とは、柴色(ふしいろ)ともいい暗い灰みの黄赤のことです。柴木(しばき)、クロモジ木の煎汁から染料がつくら …続きを読む - ■朽葉色-Kuchiba-iro(#917347)
朽葉色(くちばいろ)とは、くすんだ赤みがかった黄色のことです。 …続きを読む - ■淡香-Usuko(#F3BF88)
淡香(うすこう)とは、オレンジシャーベットを薄くのばしたような、オレンジよりの白色のことです。練色より白さが抑えられ、や …続きを読む - ■枇杷茶-Biwacha(#AE7C4F)
枇杷茶(びわちゃ)とは、熟した枇杷の実が茶色がかったような浅い黄褐色のことです。 …続きを読む - ■憲法染-Kenpozome(#574738)
憲法染(けんぽうぞめ)とは、赤みがかった黄みの暗い黒茶色のことです。江戸初期の兵法家・剣客の“吉岡憲法”が考案したとされ …続きを読む - ■丁子茶-Chojicha(#B4866B)
丁子茶(ちょうじちゃ)とは、茶を帯びた丁子色のことです。本来は丁子染によるものですが、非常に高価なため、実際には同色調の …続きを読む - ■紅鬱金-Beniukon(#CB8347)
紅鬱金(べにうこん)とは、温かみのある黄みがかった濃い橙色のことです。 …続きを読む - ■薄柿-Usugaki(#D4ACAD)
薄柿(うすがき)とは、柿渋 かきしぶで染められた淡い柿色のことです。また薄い『柿色』の総称で、洒落柿のような黄みが強い色 …続きを読む - ■洒落柿-Sharegaki(#F7BD8F)
洒落柿(しゃれがき)とは、柿色を洗い晒したような淡い柿色のことです。元禄期頃に「晒柿(されがき)」をもじって「洒落柿」と …続きを読む - ■煎茶色-Sencha-iro(#8C6450)
煎茶色(せんちゃいろ)とは、薄い赤紫色のことです。煎茶というと緑色を想像すると思いますが、本来は煎ったものなので、茶色の …続きを読む - ■礪茶-Tonocha(#9F6F55)
礪茶(とのちゃ)とは、赤黒い茶色のことです。江戸時代の染め色の名で、刃物の研磨に用いる粗い目の砥石の色にちなんでいます。 …続きを読む - ■赤白橡-Akashirotsurubami(#FED2AE)
赤白橡(あかしろつるばみ)とは、櫨で黄色く下染めし、うすく茜の赤を重ねた赤みがかった白茶色です。 …続きを読む - ■代赭色-Taisha-iro(#B36C3C)
代赭色(たいしゃいろ)とは、代赭石に似た、褐色を帯びた黄色または赤色のことです。 …続きを読む - ■洗柿-Araigaki(#F0B694)
洗柿(あらいがき)とは、柿色が淡くなった橙色のことです。「洗柿」とは、洗って晒され薄くなった柿色の意味です。 …続きを読む - ■焦茶-Kogecha(#4a2400)
焦茶(こげちゃ)とは、物が焼け焦げたような黒みがかった茶色のことです。江戸時代の流行色「四十八茶百鼠」の1つで、最も濃い …続きを読む - ■黄櫨染-Korozen(#AD4D00)
黄櫨染(こうろぜん)とは、赤みの暗い黄褐色のことです。天皇陛下が儀式に着る袍の色で『絶対禁色』。その染料は… …続きを読む - ■樺色-Kaba-iro(#C5591A)
樺色(かばいろ)とは、赤みのある橙色で蒲色とも書きます。樺の樹皮または水草の蒲の穂の色を喚起させる色です。 …続きを読む - ■胡桃染-Kurumizome(#A58F86)
胡桃染(くるみぞめ)とは、灰がかった黄褐色のことです。 …続きを読む - ■鳶色-Tobi-iro(#7A380F)
鳶色(とびいろ)とは、猛禽・トビの羽毛の色のような赤暗い茶褐色のことです。 …続きを読む - ■百塩茶-Momoshiocha(#724938)
百塩茶(ももしおちゃ)とは、赤味の焦茶色のことで、今日の「チョコレート色」に近い色です。 …続きを読む - ■栗皮茶-Kurikawacha(#824522)
栗皮茶(くりかわちゃ)とは、栗の実の皮のような黒みがかった赤褐色です。別名、栗皮色と呼ばれます。 …続きを読む - ■雀茶-Suzumecha(#954039)
雀茶(すずめちゃ)とは、雀の頭の色のような赤黒い茶色のことです。その名のとおり、スズメの頭部の羽の色に由来する『茶色』で …続きを読む - ■唐茶-Karacha(#A06705)
唐茶(からちゃ)とは、黄みがかった茶色のことです。 …続きを読む - ■檜皮色-Hihada-iro(#7B4334)
檜皮色(ひはだいろ)とは、染め色の名。黒みがかった蘇芳(すおう)色のことです。 …続きを読む - ■紅柄色-Bengara-iro(#AA562E)
紅柄色(べんがらいろ)とは、濃い赤味の褐色のことで紅殻、弁柄とも書きます。 …続きを読む - ■江戸茶-Edocha(#CD8C5C)
江戸茶(えどちゃ)とは、黄みの深い赤褐色のことです。江戸時代前期の流行色でした。 …続きを読む - ■柿渋色-Kakishibu-iro(#BD7862)
柿渋色(かきしぶいろ)とは、灰がかった黄赤色で、色づく前のカキの実をしぼって作られます。歌舞伎役者の一門、市川家がよく用 …続きを読む - ■芝翫茶-Shikancha(#BF795D)
芝翫茶(しかんちゃ)とは、ややくすんだ渋い赤茶色のことです。江戸後期の大阪の花形役者、三代目“中村歌右衛門”が好んだ色と …続きを読む - ■桜鼠-Sakuranezumi(#D8C6BC)
桜鼠(さくらねずみ)とは、淡い紅色が灰色あるいは薄墨がかって、わずかにくすんだ薄い桜色のことです。いわゆる墨染(すみぞめ …続きを読む